さくら「思うようにいかない」屈辱77…連続予選落ち危機

[ 2015年2月20日 05:30 ]

第1ラウンド、84位と出遅れた横峯さくら

USLPGAツアー ISPSハンダ女子オーストラリア・オープン第1日

(2月19日 オーストラリア・メルボルン ロイヤルメルボルンGC=6741ヤード、パー73)
 米ツアー本格参戦1年目で今季2戦目の横峯さくら(29=エプソン)は2バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの4オーバー、77を叩いて84位と出遅れた。上原彩子(31=モスフードサービス)が1アンダー、72で回り12位。宮里藍(29=サントリー)と宮里美香(25=NTTぷらら)はともにイーブンパー、73で23位。李日姫(36=韓国)が5アンダーで単独首位に立った。

 横峯はリズムに乗り切れないまま第1ラウンドを終えた。77という屈辱的なスコア。「なかなか思うようにいかない。いいショットを打ってもグリーンが硬くて奥まで転がり、ボギーになったこともあった。ドライバーは全く自信を持って打てなかった」。険しい表情に疲労感がにじんだ。

 インから出て4ホール目の13番で1メートルのパーパットを外してつまずいた。続く14番パー5で2オンに成功し、イーグル逃しのバーディーでイーブンパーに戻した。

 しかし、パー4の15番でショットが乱れた。ティーショットは左のラフへ。木が邪魔でグリーンを狙うことができず、第2打は出すだけ。ラフからの第3打はグリーン奥へ転がり落ちてダブルボギーを叩いた。後半も、5番パー3で第1打をグリーン奥に外してボギー。「いいショットだったのにボギーで、ああって思ってしまった」とショックを引きずり6、9番でもボギーを叩いた。

 この日は午後からのスタート。午前中に比べると風が強くなり、時間がたつごとにグリーンが乾き、硬さを増した。難しいコンディションの中、スコアは伸び悩んだ。

 ウエーティングから繰り上がりで出場した前戦ピュアシルク・バハマは強い風に戸惑って予選落ちに終わった。今季2戦目も再び苦しい状況に追い込まれた。

 国内ツアーでは04年のプロデビュー以降予選落ちは7回。出場2試合続けて決勝ラウンドに進めないのは昨年のKKT杯バンテリン・レディース(第2ラウンド途中に体調不良で棄権)、サイバーエージェント・レディース(予選落ち)の1度だけ。その安定感が影を潜めている。

 「あすは午前スタートなので、グリーンがもう少し硬くなかったら良いと思う。何とか修正したい」。巻き返しに向け、悲壮な覚悟を見せた。

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2015年2月20日のニュース