倉本、史上初の現役会長V 優勝スピーチではシニアツアーをPR

[ 2014年11月3日 05:30 ]

18番でバーディーパットを沈め、こぶしを突き上げる倉本

男子ゴルフシニアツアー 日本シニアオープン最終日

(11月2日 兵庫県小野市 小野グランドカントリークラブ西コース=6911ヤード、パー72)
 首位で出た日本プロゴルフ協会(PGA)会長の倉本昌弘(59=フリー)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算15アンダーで、4年ぶり2度目の優勝を果たした。7位から出た渡辺司(57=セガサミーホールディングス)が64をマークし、1打差の2位。首位で臨んだ昨季の全米プロシニア選手権優勝の井戸木鴻樹(53=小野東洋GC)は71で通算13アンダーの3位に終わった。

 18番グリーンで1メートルのバーディーパットを沈めた倉本は、力強く拳を突き上げた。「(2月の会長就任後)公式戦ではこれが初めての優勝で本当にうれしい」と笑った。

 昨季の全米プロシニア覇者の井戸木との最終組対決。一時は3打差をつけられたものの、相手が連続ボギーで後退し逆転。しかし、6打差の7位からスタートした後続の渡辺が64と大爆発し一気に抜かれてしまう。それでも16番で3メートルを沈めて追いつくと、迎えた18番パー5。「バーディーを取れば勝てる」とこのホール初めて1Wを握って2オンを狙った。第2打はグリーンに届かなかったが、花道からの3打目をしっかり寄せて1打差でかわした。

 歴代覇者が集う開幕前の「チャンピオンズディナー」。大会通算5勝の青木功と同3勝の中嶋常幸から「1回しか勝ったことないやつは(夕食会の)権利はない」とハッパをかけられ「何としても」と気合を入れていた。現役PGA会長による史上初の大会制覇。優勝スピーチでは観客に「見てください、このスコアボード。みんな知っている人間ばっかりですよ。ほかのツアーに行ったらこういうメンバーいないですからね」とシニアツアーを盛んにアピールしていた。

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2014年11月3日のニュース