無良、自己ベストでGP2勝目 思わず涙「一番いい試合」

[ 2014年11月3日 05:30 ]

フリーの演技を終え、ガッツポーズする無良(AP)

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦スケートカナダ最終日

(11月1日 カナダ・ケロウナ)
 男子フリーで無良崇人(23=HIROTA)が1位となり、合計255・81点の自己ベストで優勝した。GPシリーズは12年フランス杯以来の2勝目。バンクーバー五輪代表の小塚崇彦(25=トヨタ自動車)は合計203・17点で8位だった。女子は宮原知子(16=関大高)が3位となり、合計181・75点で3位に入ってGPシリーズ初の表彰台に上がった。本郷理華(18=愛知みずほ大瑞穂高)は171・47点で5位だった。

 あふれる涙を抑えきれない。フリーの自己ベストとなる173・24点が表示されると、無良が「キス・アンド・クライ」で感極まり泣きだした。「今までスケートをしてきた中で一番いい試合だった。本当に良かった」と興奮気味に振り返った。

 「オペラ座の怪人」を力強く、美しく演じた。冒頭で2度の4回転トーループを鮮やかに成功。オフに長野五輪金メダルのクーリック氏に指導を仰いだ成果で、高さ、着氷の滑らかさとも申し分なかった。勢いに乗った中盤以降もトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)やスピンで観客を魅了。最後は会心のガッツポーズも見せた。五輪代表を逃した昨季は苦しんだ4回転の復活に「自信になった」と手応え十分だ。

 高橋大輔や織田信成が引退し、日本男子は世代交代のシーズン。第1戦スケートアメリカの町田(関大)に続く優勝を逆転で飾った。次戦は28日開幕のNHK杯(大阪)で世界王者の羽生結弦(ANA)と激突。表彰台に上がれば12月のファイナル切符を獲得できるだけに「次の試合に懸かるプレッシャーも大きくなる」と気合を入れた。

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