葛西　さすがレジェンド、２回目最長不倒で表彰台ゲット

１回目９０メートルをマークした葛西

宮の森サマージャンプ大会

（8月2日 北海道・札幌市宮の森ジャンプ場＝ＨＳ１００メートル、Ｋ点９０メートル）
　男子はソチ五輪個人銀＆団体銅の２つのメダルを獲得した葛西紀明（４２＝土屋ホーム）が、２回目に最長不倒となる１００メートルの大ジャンプを披露。１回目５位タイから３位に順位を上げて健在ぶりをアピールした。

　レジェンドの真骨頂。飛びすぎを抑制するため、助走のスタート位置を２段下げながらヒルサイズの１００メートル。着地はソチ五輪後のＷ杯で痛めた右膝を考慮してテレマークを無理には入れなかった。「衝撃があるので…。テレマークを入れていれば勝てたかな」としながら手応えはつかんだ。

　刺激もあった。女子の１７歳、高梨沙羅（クラレ）が１回目で１００・５メートルを飛んで女子のジャンプ台記録を塗り替えたことに「うかうかしてられないね。男子と同じゲートでもトップ１０に入ってくるかも」と、その活躍ぶりに自らを奮い立たせた。

　もう１人。同じ年で親交のある日本ハム・稲葉が前日のソフトバンク戦（札幌ドーム）で適時打を放ちお立ち台に上がった。テレビ観戦していた葛西はメールで祝福し、すぐに返信もあったという。３日は稲葉の４２歳の誕生日。葛西は今季まだ３本しか飛んでいないというラージヒルの札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会（札幌・大倉山）に挑む。今季初優勝を飾って同じ４２歳になる稲葉への、お祝いとするつもりだ。