錦織 また天敵ガスケに完敗、5度目挑戦もストレート●

[ 2014年8月3日 05:30 ]

ガスケに敗れ悔しそうな表情を見せる錦織

 テニスのシティ・オープンは1日、ワシントンで行われ、シングルス準々決勝は男子で世界ランキング11位の第4シード、錦織圭(日清食品)が世界14位で第6シードのリシャール・ガスケ(フランス)に1―6、4―6で敗れた。女子は世界40位の奈良くるみ(安藤証券)が同78位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)を6―3、6―1で破り、準決勝に進んだ。女子ダブルス準決勝では第2シードの青山修子(近藤乳業)ガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)組と、奈良、桑田寛子(島津製作所)組が決勝に進出した。

 またも壁にはね返された。錦織は要所でミスを犯し、過去4戦全敗のガスケにストレート負け。「もっとうまくできたはず。仕掛ける前のミスが多すぎ」と悔しがった。

 強打で前後に揺さぶっても、なかなかポイントを奪えない。逆に相手の深いバックのショットや、緩急を付けた球に翻ろうされた。「もう少し攻めの展開を速くできれば良かった。劣勢になり、思い通りに運べなかった」と主導権を握れないまま苦戦を強いられた。

 第1セットは第2ゲームでショットのミスが続いてサーブを落とし、第4ゲームもダブルフォールトが響いてブレークを許した。第2セットも1―1の30―30から2つ続けて強打がコートを外れ、ブレークされるとうつむいた。「これだけ勝てないのは、何かしらやりにくさがあるんだと思う」と受け止めた。

 ただ、芝から最も得意とするハードコートに移行した初戦で「3試合できたので感覚はつかめてきた」と全米オープンに向けた収穫も口にした。「基本的なミスを減らして、細かいところを少しずつ直していきたい」と苦い思いを糧にするつもりだ。

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2014年8月3日のニュース