吉田サムライ東京 初陣で“大金星”釜石SWに快勝

[ 2014年4月28日 05:30 ]

釜石SW戦を前に、円陣で選手に奮起を促す吉田監督(円陣中央)

 初陣で大金星!元ラグビー日本代表で前明大監督の吉田義人氏(45)が率いるサムライ東京セブンズRCが27日、岩手県釜石市で行われた第2回FPホームサービス杯釜石セブンズ大会で公式戦デビュー。予選で敗退したが、15人制のトップイーストに所属する釜石シーウェイブス(SW)に28―12で金星を挙げた。

 3敗で迎えた予選最終の釜石SW戦に勝利。吉田監督は選手に「おめでとう、そしてありがとう。やればできる」と声を掛けて涙を浮かべた。すでに決勝進出を決めていた相手だが、元日本代表ロックの伊藤剛臣らワールドクラスの選手が出場。一方、結成3カ月で転向組3人を含むサムライは、前半に早大陸上部時代に110メートル障害で活躍した飯田将之が、俊足を生かしてトライ。自身の体重を38キロも上回る15人制トンガ代表のアフには果敢にタックルし「相手に凄い選手がいたというのは知らなかった。自分の仕事は相手を抜くことなので」と笑った。ラグビーを本格的に始めて3カ月ほど。「自分の身体能力がどこまで通用するか試したい」と飛躍を誓った。

 ≪代表選手輩出へ「環境整えたい」≫大金星を挙げた一方で、初戦から3連敗という結果に吉田監督は「次からは最初の試合から全力でいかないと」と反省も忘れなかった。16年リオデジャネイロ五輪から正式競技になる7人制ラグビーの日本代表選手を輩出することを目標に立ち上げたチームだが、現在は夜間に週3回、2時間の全体練習をするのが限界。「このままでは代表選手は生まれない。もっと環境を整えたい」と語気を強めた。

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2014年4月28日のニュース