ロシアの17歳ソトニコワが金 団体出場逃し発奮

[ 2014年2月22日 05:30 ]

フリーで華麗な演技をみせたソトニコワ

ソチ五輪フィギュアスケート女子フリー

(2月20日 アイスベルク・パレス)
 4分間の演技後、ソトニコワは両手で顔を覆った。フリーの自己ベスト(131・63点)を大きく更新する149・95点をマークしキム・ヨナを逆転。「ソチで勝つことが目標だったので幸せ」と、この種目のロシア初の金に喜びをかみしめた。

 冒頭で高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを成功させると、その後も高く幅のあるジャンプを次々に決めた。スピンとステップはすべてレベル4を獲得。技術点は75・54の高得点で金ヨ児の69・69点に大差をつけた。4歳でスケートを始め、12歳でロシア選手権を制した天才少女だが、近年は国内の激しい競争にさらされていた。団体では15歳のリプニツカヤに出番を奪われ「とても悔しかった。個人でメダルを獲ろうと心に決めた」と発奮した。

 競技活動で得た収入は難病で入退院を繰り返す妹の治療費に充てている。「五輪に調子を合わせられた。信じられない気持ち」。一夜明けた21日の会見では「世界選手権(埼玉)もあるし、全ての金メダルを獲りたい」と目標を掲げた。一方で「地元有利」とも指摘される採点についての質問には答えず、エレーナ・ブイアノワ・コーチが「アデリナは全ての要素がうまくできた」と妥当との考えを示した。

 ◆アデリナ・ソトニコワ(ロシア=フィギュアスケート女子)4歳でスケートを始め、11年の世界ジュニア選手権優勝。今季はロシア選手権を制し、欧州選手権2位。憧れのスケーターは浅田真央や安藤美姫。1メートル63、17歳。

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2014年2月22日のニュース