女子団体追い抜きメダル王手 余力残して韓国に快勝

[ 2014年2月22日 05:30 ]

(左から)田畑、高木、押切

ソチ五輪スピードスケート女子団体追い抜き

(2月21日 アドレル・アリーナ)
 女子団体追い抜きは21日に1回戦を行い、前回バンクーバー五輪2位の日本は田畑真紀(39=ダイチ)、高木菜那(21=日本電産サンキョー)、押切美沙紀(21=富士急)の3人で臨み、韓国に1秒29差をつけ、3分3秒99で勝って初戦を突破した。22日の準決勝で、1回戦で五輪記録を出した強豪オランダと対戦する。

 メダルに向けて最後は体力を温存した。終盤、羽田コーチは十分なタイム差を表す丸印のボードを出した。「丸も見えたけど、電光掲示板で3秒というのを見て抑えていいなと思った」と田畑。勝てばメダルに王手をかけるレースで余裕を持ってゴールした。この日の走順は高木、押切、田畑。先頭交代に不安を抱えていた押切だが、スムーズな交代を見せ「自信になった」とはにかんだ。

 メダル獲得のため「ナショナル・チームパシュート強化選手」を設定。春に合同で陸上トレーニングを行うなど所属の垣根を越えて強化してきた。20日夜には選手村でスピードスケートの大先輩である橋本選手団団長の部屋を訪れ、励ましの言葉をもらった。「いい表情で帰ってきた」と羽田コーチ。22日の準決勝は1回戦で五輪記録を出したオランダと対戦する。敗れても銅メダルを懸けた3位決定戦に回る。「メダルを目指して、あと2レース頑張りたい」と高木。2大会連続メダルへ、日本がまずは1勝を挙げた。

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2014年2月22日のニュース