神鋼、4強に望み…有楽町火災に巻き込まれるもNECに快勝

[ 2014年1月5日 05:30 ]

<神戸製鋼・NEC>前半35分、NEC・茂野(左)を振り切り、神鋼・今村がトライ

トップリーグ第2ステージ第5節 神戸製鋼33―17NEC

(1月4日 秩父宮)
 神戸製鋼がアクシデントにもめげずNECに33―17と快勝し、3連勝を飾った。前日3日に東京・有楽町で発生した火災の影響のため新大阪駅で待機を強いられ、予定より5時間遅れて東京入り。前半は動きが硬かったが、後半に3トライを挙げて突き放し上位4チームによる準決勝進出に望みをつないだ。首位パナソニックはキヤノンに53―3と大勝して5戦全勝とした。

 前日のドタバタ劇を引きずるように前半はバタバタだった。神戸製鋼は前半に2度リードを許す苦しい展開。それでも、後半は本来の調子を取り戻し、強力FWを軸にトライを重ねた。4強進出には落とせなかった勝ち点5を獲得。橋本主将は「後半は要所で自分たちのラグビーができた」と胸をなでおろした。

 今季初の秩父宮での試合は待ちぼうけから始まった。試合前日は午後1時56分に新大阪駅を出発予定だったが、有楽町駅付近のビルで発生した火災の影響で東海道新幹線が正午まで全面不通。予約したのぞみ166号は発車のめどが立たずチームは近くのホテルの喫茶店で待機を強いられた。

 「飛行機は満席、翌日の新幹線も取れない。先行きが見えなかった」と苑田ヘッドコーチは振り返った。午後5時すぎ、ようやく出発した列車は途中で止まるなど東京駅着は同8時半。ホテル着は予定より5時間遅れの9時半だった。

 選手は食事後、ベテランから先にマッサージや治療を受けたが、3年目のフッカー木津に順番が回ってきたのは深夜0時すぎ。「寝たのが2~3時。(午後2時開始の)第2試合というのが救いだった」と苦笑した。苑田ヘッドは「(前日の)影響もあって前半は硬かったが勝ち点5を取って帰れるのはよかった」とホッとした表情を見せた。

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2014年1月5日のニュース