桐蔭学園、1年生SO栗原抜てきへ 大阪桐蔭と同名対決

[ 2014年1月5日 05:30 ]

準決勝で先発の可能性が高まった栗原

 全国高校ラグビー大会は5日、東大阪市の花園ラグビー場で準決勝2試合を行う。3年ぶり2度目の優勝を目指すAシードの桐蔭学園(神奈川)は4日、神戸市の神戸製鋼・灘浜グラウンドで前日練習。決勝進出を懸けた大阪桐蔭(大阪第2)との一戦は、右手を負傷している正SOの横山陽介主将(3年)に代わり、栗原由太(ゆうた=1年)が先発に抜てきされる可能性が浮上した。

 チームの危機を救うのは期待のルーキーだ。右手にテーピングをしていた横山は、軽いランニングとパス練習を行ったのみ。その後はマスクをして全体練習を見守った。一方の栗原はユニット練習でSOに入り、レギュラー陣とアタックやディフェンスの動きを確認。練習後、「(先発を通達されたのは)きょうの練習前です。ビックリしました」と語った。

 藤原監督は「(横山は)出られますよ。風邪をひいているだけ」とけむに巻いたが、万全の状態にないことは確かだ。主将でバックスの司令塔でもある横山が不在となれば大きな痛手だが、その穴を埋められる可能性を秘めるのが栗原。指揮官は「(出場となれば)1年生だし思い切ってやってほしい。自分でどんどん突破してほしい」と期待した。

 慶大で副将を務め、現在はNTTコミュニケーションズでプレーするロック兼No・8の大介を兄に持つ栗原。1メートル78、82キロとサイズにも恵まれ「(売りは)自分で突破できるところ」と言う。今大会は1日の春日丘(愛知)との3回戦で途中出場。「花園はずっと憧れだったので、かなり緊張します」と初々しいが、チームの救世主となる覚悟は固まった。

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2014年1月5日のニュース