内村 メダル王へ「あと2」 新星・白井には6種目挑戦を期待

[ 2013年10月8日 06:00 ]

 万能キングが体操ニッポンのメダル王になる。内村航平(24=コナミ)は体操世界選手権最終日の6日、種目別決勝の平行棒で金メダルを獲得し、鉄棒でも銅メダル。4連覇の個人総合、種目別の床運動で銅メダルも加え、世界選手権の通算メダル数は通算13(金6、銀3、銅4)とし、日本最多15個の監物永三(金7、銀5、銅3)にあと2つに迫った。来年の世界選手権(中国・南寧)はメダルが確実視される団体総合も行われるだけに、一気の記録更新は可能な状況。「来年に間違いなくつながる。流れができた」と手応えを口にした。

 昨年11月に結婚、4月には長女も誕生。日本で待つ2人に4つのメダルを持ち帰る。「演技する時は自分のことしか考えていない。でも自然にガッツポーズが出たし、カメラにも応えて、無意識に家族に向けたメッセージを出していたと思う」と振り返った。

 今大会は白井健三(17=神奈川・岸根高2年)が床運動で日本男子最年少で金メダルを獲得するなど、日本チームとしても収穫が多かった。その白井については「体操は6種目できて当然。世界の流れはスペシャリストが増えていて、そういう戦い方もありかなと思うが、日本で体操をやっているからには6種目できてほしい」と幅を広げることを求めていた。

 ≪女子成長に手応え≫日本体操協会の強化本部長就任後初の世界選手権となった男女両監督は、16年リオデジャネイロ五輪に向けた第一歩の世界選手権でともに収穫を強調した。男子の水鳥監督は完成度の高さで金4個を含む計7個のメダルを量産したチームをねぎらい「日本の美しい体操を(審判員が)評価してくれたことが良かった」と話した。女子は表彰台に届かなかったが、ともに17歳の村上が床運動4位、寺本が個人総合9位と健闘した。小林監督は「もう少しで世界と対等に戦える」と明るい未来を展望した。

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2013年10月8日のニュース