日馬富士 力士選士権最多5度目V 汚名返上へ気持ち新た

[ 2013年10月8日 06:00 ]

優勝した日馬富士は腕章を腕にし得意顔を見せる

 日本最古の大相撲トーナメントである第72回全日本力士選士権大会が7日、東京・両国国技館で行われた。9月の秋場所で10勝5敗に終わった横綱・日馬富士(29=伊勢ケ浜)は、決勝で大関・琴奨菊を左上手出し投げで下し、2年連続5度目の優勝を飾り、賞金50万円を獲得した。

 5度目のVは双葉山、曙を超える史上最多。歴史に名前を刻んだ日馬富士は「5度目は凄い。うれしい。優勝すると思っていなかったので。双葉山とかを超えたのは今言われて初めて知った」と照れ笑い。準々決勝では秋場所で金星を与えた碧山を上手投げでリベンジ。準決勝でも、苦手の千代大龍を押し出しで圧倒。午前中の明治神宮で行われた横綱土俵入りでは、露払いを務めた時天空が横綱の左手側にいるところを右手側に立つハプニングもあったが、取組ではしっかり結果を残した。

 両足首にケガを抱えているため、秋場所後の横審では委員から「温かく見守ろう」と同情されていたが、納めの九州場所では汚名返上が責務。「本場所でもこういう結果を出したい」と初場所以来5場所ぶりの賜杯奪回に気持ちを新たにしていた。

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