海老沼、オール一本勝ちでV2 福岡&橋本は銅メダル

[ 2013年8月28日 07:19 ]

柔道世界選手権男子66キロ級で2連覇を果たし、雄叫びを上げる海老沼匡

 柔道の世界選手権第2日は27日、リオデジャネイロで男女各1階級が行われ、男子66キロ級でロンドン五輪銅メダルの海老沼匡(パーク24)は決勝でアザマト・ムカノフ(カザフスタン)から大内刈りで一本を奪い、6試合全て一本勝ちで2連覇を達成した。同級の福岡政章(ALSOK)、女子52キロ級で初出場の橋本優貴(コマツ)は銅メダルを獲得した。

 23歳の海老沼は切れ味鋭い投げ技を中心に勝ち抜いた。男子は60キロ級の高藤直寿(東海大)に続く優勝。初の金メダルゼロと惨敗したロンドン五輪からの復活へ、最高の序盤戦となった。世界選手権で日本男子が軽量2階級を制覇するのは、60キロ級の園田隆二、65キロ級の中村行成が勝った1993年大会以来。

 29歳の福岡は準々決勝でムカノフに一本負けしたが、敗者復活戦から2試合を勝った。24歳の橋本は準決勝でマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)に敗れた後、3位決定戦を制した。52キロ級で優勝を逃すのは2007年以来で4大会ぶり。

 ▼海老沼匡の話 決勝は反則ぎりぎりでも勝ちに来る相手だったので、自分も強い気持ちで戦った。前回はがむしゃらに取りにいった金メダルだったが、ロンドン五輪を経て、少し進化できたと思う。

 ▼福岡政章の話 最後は攻めるだけだった。ここでメダルを取る、取らないでは全然違う。目標の世界一にはなれなかったが、世界選手権は毎年ある。自分はまだまだやれると受け止めている。

 ▼井上康生・日本男子監督の話 海老沼の強い気持ちはあらためて素晴らしいと言いたい。この2日間では3人とも代表の自覚を持って闘う姿を見せてくれてうれしい。今後もやってきたことを十分に信じ、一戦一戦を大事に闘う。

 ▼橋本優貴の話 自分の力を出し切れなかったというのが初の世界選手権の感想。投げ切る技、寝技の詰めの甘さなど課題はまだまだたくさんある。悔しさ9、うれしさ1の銅メダルだった。(共同)

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