浅見「一番になれず申し訳ない」最後に落とし穴 3連覇ならず

[ 2013年8月28日 06:00 ]

女子48キロ級決勝でウランツェツェグ・ムンフバットに1本負けし、ぼうぜんとする浅見八瑠奈

世界柔道第1日

(8月26日 ブラジル・リオデジャネイロ)
 女子48キロ級で順当に勝ち上がってきた浅見だが、最後に落とし穴が待っていた。

 準決勝で難敵のバンスニックを退けて迎えた最後の一戦。2分18秒、ムンフバットの巴投げで右腕を引き込まれると、そのまま腕ひしぎ十字固めを決められた。日本女子として田村亮子、阿武教子に続く大会3連覇はならず「悔しいです。立ち技からの関節を相手は狙っていた」と語る瞳に涙がにじんだ。

 今回の代表でも金メダル最有力とみられていただけに、南條充寿監督も「気持ちが先行しすぎて体とズレがあったかな」と残念がった。昨年のロンドン五輪は代表から落選し、失意の日々から周囲の支えを受けて再起。「金メダルを獲ることで恩返しできるかと思ったけど、一番になれなくて本当に申し訳ないです」と謝罪の言葉が口を突いた。3連覇を心の支えとしてきたが、またぽっかりと穴があいた。そこを埋めるのは悔しさか、それとも。「体調も気持ちも万全で、凄く自信があった。先のことは分からない。またゆっくりと自分と向き合って考えたい」と必死に言葉を絞り出した。

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2013年8月28日のニュース