政府、選手強化一本化へ パラリンピックを支援

[ 2013年8月23日 12:37 ]

 政府は23日、パラリンピックが厚生労働省、五輪は文部科学省に分かれている選手強化事業の所管を、来年度から一本化することを決めた。具体的には、障害者スポーツを所管する厚労省の一部事業を文科省へ移す。トップアスリートへの支援強化と競技力向上を図るのが狙い。文科省が来年度予算の概算要求に関連経費を盛り込む方針だ。

 五輪でのメダル獲得が有望な競技を重点的に支援する文科省の「マルチサポート事業」の対象に、パラリンピックの競技を加えることも検討する。五輪を目指す選手が主に利用しているナショナルトレーニングセンターをパラリンピックの選手も使いやすくし、専門的指導を受ける環境を整える。

 厚労、文科両省に分かれたスポーツ行政の一元化は、これまでも日本障害者スポーツ協会などが要望してきた。同協会は、国際大会で選手が活躍するために障害者専用のナショナルトレーニングセンターが必要などと訴えている。

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2013年8月23日のニュース