藤田 ノーボギー64!納得「百点満点」の首位発進

[ 2013年7月5日 06:00 ]

セガサミーカップ第1日、10番ティーショットを放つ藤田

男子ゴルフツアー長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第1日

(7月4日 北海道千歳市ザ・ノースカントリーゴルフクラブ=7096ヤード、パー72)
 昨季賞金王の藤田寛之(44=葛城GC)は8バーディー、ノーボギーの64と爆発し、2位に2打差をつけて首位発進した。ショットが好調でグリーンを外したのは1度だけ。癖のあるグリーンも海外メジャーでプレーした経験を生かして攻略した。賞金ランキングで首位を走る21歳の松山英樹(東北福祉大)は71で、首位に7打差の47位と出遅れた。
【第1R成績】

 遅咲きの44歳がまた成長を実感した。09年大会を制している藤田が今季自己ベストの64をマーク。今季初優勝に向けて最高のスタートを切り、自分に厳しいベテランもこの日ばかりは「きょうのラウンドは百点満点。フェアウエーを捉えて、バーディーチャンスをつくれた」と納得の表情を見せた。

 スタートの10番で4メートルを入れてバーディー発進。13番で8メートルのバーディーパットを沈めると、14番で連続バーディーを奪い勢いに乗った。その後も6番から3連続バーディーを記録するなど、好調なショットでつくったチャンスを確実に決めた。今季は国内7戦で4度の予選落ち。「自分のスイングができない」と悩んでいたが、大会2日前に師匠の芹沢信雄からもらった「一瞬、腰を押し込むように」とのアドバイスが効いた。先週まではパーオン率57・5%で84位だったが、この日のラウンドは同94・44%で1位となった。

 パットもさえた。初日の平均パットは1・5294で5位だった。北海道特有のベント芝で目がきついうえ、雑草のスズメノカタビラが点在する難グリーン。「今までなら厄介だなと思っていた」という。だが、「海外でもっと癖のあるグリーンを経験した。それに比べて癖はないと思えるようになった」とレベルアップを実感した。今季はマスターズと全米オープンに出場。いずれも予選落ちしたが「海外で結果を出したいという意識がある。海外に近いグリーンで練習させてもらっている感じ」と高みを目指す気持ちがベテランの原動力となっている。

 来週には18日開幕の全英オープン(英国・ミュアフィールド)に向けて出発する。「きょうみたいなゴルフをすることで自然とモチベーションが上がってくる」。全英まで見据えた44歳が勢いそのまま最終日まで突っ走る。

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2013年7月5日のニュース