吉田沙保里、ロシア到着…レスリング存続へ「戦いに来た」

[ 2013年5月28日 08:54 ]

IOC理事会が開かれるロシア・サンクトペテルブルクの空港に到着し、記者の質問に答える吉田沙保里

 2020年夏季五輪の実施競技で最後の1枠を争うレスリングの吉田沙保里(ALSOK)が27日、競技存続をアピールするため、国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が開かれるロシアのサンクトペテルブルクに到着し「戦いに来た。精いっぱい気持ちをぶつけたい」と決意を表明した。

 五輪3連覇の吉田はプレゼンテーションで壇上には立たないが、ロビー活動で「子どもたちの夢を残してほしい」と練習の合間に特訓した英語で訴えるという。「自分も夢があって、その夢がかなった。簡単な中学生レベルの英語かもしれないけど、笑顔で気持ちを伝えたい」と語った。

 IOCは29日の理事会で八つの候補から3程度に絞り込む見通しで、レスリングは最終候補入りが有力な情勢だ。日本協会の福田富昭会長は「腹を決めてしっかりアピールしたい」と述べた。(共同)

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