松山 全米初切符!8アンダーで予選1位突破

[ 2013年5月28日 06:00 ]

トップ通過の松山(右)は出場要項を受け取り笑顔を見せる

全米オープン日本地区最終予選

(5月27日 茨城県坂東市・大利根カントリークラブ=7029ヤード、パー70)
 36ホールで争われ、松山英樹(21=東北福祉大)が圧倒的な強さで全米オープン初出場を決めた。8アンダーの132で回り、2位に4打差をつけてトップで予選を突破した。プレーオフを勝ち抜いた藤田寛之(43=葛城GC)らを含め計5人が本大会(6月13日開幕、米ペンシルベニア州メリオンGC)出場権を獲得した。

 圧倒的な強さに同組の昨季賞金王・藤田が「アイドリングだけで勝った」と脱帽した。36ホールで9バーディー、ボギーは1つ。インスタートの第2ラウンド。12番からの3連続バーディーで首位に立つと、一気に後続を振り切った。松山は「メジャーで勝ちたいという目標があるので、その舞台に立てるのはうれしい」と胸を張った。

 第2ラウンドの7番パー4で1メートルにつけてバーディーを奪うなどアイアンを武器にスコアを伸ばした。36回のティーショットで10回もクラブから手を離したが、いずれも致命傷とならなかった。第1ラウンドの6番パー3では両手を離しながら4Iで50センチにつけて初バーディー。手を離すことでタイミングのずれを修正しミスを回避した。

 前日は休養し蓄積した疲労を取った。25日には髪を切った。サイドを短く刈り、トップを長めにしたスタイルで気分一新。スタート前には井戸木の全米プロシニア優勝を知り勇気をもらった。21歳は「凄いことだと思う。日本人が勝ったことがない大会ということで、それを破ってくれたので、それに続けるように頑張りたい」と誓った。

 昨年のマスターズ以来の海外メジャーとなる全米オープン。優勝スコアがオーバーパーになることも珍しくない過酷な大会も「出てみないと分からない」と恐れはない。既に全英オープン出場権を得ており、世界ランク100位以内なら慣例で招待される全米プロも出場濃厚。今年メジャー3大会に挑むことになる。世界進出の準備は整った。

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2013年5月28日のニュース