錦織 攻めて攻めて4強「今までで一番いい試合だった」

[ 2012年10月5日 22:01 ]

男子テニス 楽天ジャパン・オープン第5日 

(10月5日 東京・有明テニスの森公園)
 錦織が約2時間の熱戦を制し、新たなステージに進んだ。大会がツアー公式戦となってから日本選手初の準決勝進出を果たすと、両手を突き上げた。「国内で戦った試合では今までで一番いい試合だった。内容にも満足している」。ツアー2週連続の4強入りで、充実の秋を迎えている。

 世界6位のベルディハは全米オープンでフェデラー(スイス)を破って4強入りし、勢いがある選手だが、錦織は2勝1敗と相性がよかった。リターンから攻め、ラリーでは早く左右へ展開して主導権を握った。

 第1セットは合計11回あったブレークチャンスを生かせたのは第5と第11ゲームだけだったが、サービスゲームは一つしか落とさず、相手に巻き返す隙を与えなかった。

 第2セットも勝負どころの第8ゲームを死守し、5―3と差を広げた。ベルディハは四大大会8度優勝の名選手を引き合いに「アガシ(米国)を思わせる速いプレーで相手にダメージを与える選手だ。ラリーでも相手のパワーを使うのがうまい」と脱帽した。

 準決勝は試合巧者のバグダティスが相手。錦織は「カウンターがうまいが、思い切ったプレーをやれればチャンスはある」と、攻略法は頭にある様子だった。

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2012年10月5日のニュース