錦織、逆転16強 先に仕掛けて打ち合い制す

[ 2012年8月2日 06:00 ]

男子シングルス2回戦、ポイントを奪いガッツポーズする錦織圭

ロンドン五輪テニス

 31日のシングルス2回戦で男子第15シードの錦織圭(22=日清食品)が4―6、6―4、6―1でニコライ・ダビデンコ(31=ロシア)に逆転勝ちし3回戦に進んだ。第2シードのノバク・ジョコビッチ(25=セルビア)と女子のマリア・シャラポワ(25=ロシア)も順当に3回戦に進出。1日の男子シングルス3回戦ではロジャー・フェデラー(30=スイス)がデニス・イストミン(25=ウズベキスタン)に7―5、6―3で勝ち、準々決勝に進出した。

 元世界3位の名手との息詰まるストローク戦を制した。錦織がダビデンコに逆転勝ち。「コースに振り回されていたので、しっかり我慢した」と胸を張った。

 第1セット、4―4で迎えた相手サービスゲーム、30―40から雨で中断となった。再開後に、このブレーク機を逃し、セットも奪われた。

 だが世界17位の日本のエースは「リスクを負ってでも攻めていこう」と打ち合いで先に仕掛けることで流れをつかんだ。「後半にギアを上げられ、結果的には良かった」と笑顔を見せた。

 ダビデンコの現在の世界ランキングは48位だが、随所でベテランの技が光った。「ネットに出るタイミングとか、うまかった。見習いたい」と感嘆した。

 1回戦では日本男子88年ぶりの五輪シングルス勝利を挙げたものの、前日のダブルスは初戦敗退。疲労もあって「精神的にも結構こたえた」という。この日は中断を挟んだ中でも、勝利をもぎとり「成長している証かな」と自信を深めた。

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2012年8月2日のニュース