内村 負傷の親友の背中を見て誓った金メダル「おまえの分も頑張ってくる」

[ 2012年8月2日 07:05 ]

体操男子個人総合決勝であん馬の演技を終えてガッツポーズの内村航平

ロンドン五輪体操

 男子個人総合決勝で、内村航平(23=コナミ)が合計92・690点で金メダルを獲得。日本男子としては84年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来、28年ぶりの戴冠で3連覇中の世界選手権と合わせたダブル・タイトルは日本初となった。

 親友の思いも背負っていた。団体総合決勝で、高校時代からのライバルで日体大の同級生・山室が、跳馬で左足甲を骨折。個人総合の決勝は欠場に追い込まれた。「今までお互いにピリピリ刺激しあってきた。ロンドンでも一緒に個人総合をやりたい」と望んでいただけに、舞台に立てなかった友のためにも、不完全燃焼の演技はしたくなかった。

 同じ部屋で足に包帯を巻いてベッドに寝ていた親友の背中を見ながら、内村は誓った。「おまえの分も頑張ってくる」。その通りに見事金メダルを獲得した。

続きを表示

2012年8月2日のニュース