田中理恵悔し泣き 団体総合ミス連発で8位

[ 2012年8月2日 06:00 ]

女子団体総合決勝、田中理恵の床運動

ロンドン五輪体操

 女子団体総合の決勝が31日に行われ、予選6位の日本は前半の平均台や床運動でミスが続き、166・646点で北京大会の5位を下回る8位に終わった。床運動で大崩れした田中理恵(25=日体大研究員)は悔し涙を流し、2日に行われる女子個人総合決勝での雪辱を誓った。

 田中の目から涙があふれ出た。2種目目の床運動で着地に失敗しラインオーバー。3人中最下位の12・833点と足を引っ張った。「何が起きたのか分からない状態。今もよく分かっていない。気持ちが弱いのかな」。8チーム中最下位になった悔しさが頬を伝った。

 自滅した。最初の平均台では着地に失敗した美濃部が頭からマットに突っ伏した。段違い平行棒で8チーム中5位の成績を出したが、他国に大きく離された。田中は「全員が今できることをやったので、結果は結果」とチームメートをかばったが、スピードやパワーの差は歴然だった。

 25歳で初めて夢舞台に立った。日体大卒業後に教員になる道も考えたが、父・章二さん(62)に「体操を続けたい」と直訴。集大成として臨んだ五輪で「諦めないでやってきてよかった」と話すと、再び涙が止まらなくなった。

 試合前に男子代表の弟・佑典から「ファイト!」とメールが来て「跳馬頑張ったら焼き肉おごってよ」と返信。快諾してもらった。そして跳馬で14・416点。演技した3種目中で自身最高得点を出し「焼き肉ゲットですね」と笑った。2日の個人総合決勝に向け「元気よく、落ち着いて、笑顔で理恵らしい演技をしたい」とうなずいた。

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