内村 苦手スタートに「どうしようかと」鉄棒の安全策は「4年に1度なので」

[ 2012年8月2日 07:14 ]

体操男子個人総合決勝であん馬の演技を終えてガッツポーズの内村航平

ロンドン五輪体操

 男子個人総合決勝で、内村航平(23=コナミ)が合計92・690点で金メダルを獲得。日本男子としては84年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来、28年ぶりの戴冠で3連覇中の世界選手権と合わせたダブル・タイトルは日本初となった。

 予選9位通過のため、いつもの床運動ではなく、苦手とするあん馬からスタート。「この4年間で初めて。どうしようかとも思ったが、きっちりやれば流れに乗れると強い気持ちで臨んだ」と内村。団体予選、決勝で失敗した種目をノーミスで終えると、3種目目の跳馬では微動だにしない完璧な着地。16・266点を叩きだし首位に立った。

 5種目目の鉄棒では、コールマンを抜いて安全策に出ながら、15・600点。「どんな時も構成を変えずにやってきたが、4年に1度なので勝負にこだわってもいいかなと思った」。昨年の世界選手権金メダルの床運動を前に、すでに金メダルを確定させる余裕の展開で、ついに五輪では初めての頂点に上り詰めた。

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2012年8月2日のニュース