西山が銅!敗者復活、3決勝ち抜き泥臭くつかんだ

[ 2012年8月2日 06:00 ]

男子柔道90キロ級で銅メダルを獲得した西山

ロンドン五輪柔道

 男子90キロ級の西山将士(27=新日鉄)が1日、3位決定戦でキリル・デニソフ(ロシア)を延長判定の末に下し、銅メダルを獲得した。昨年まで世界選手権の出場経験なし。大逆転で代表の座を射止めた男が、表彰台を死守した。

 最後はふらふらになりながら、西山が闘志だけで前に出た。敗者復活戦に続く8分の勝負となった3位決定戦。「かっこつけてポロッと投げられるのはかっこ悪いし、不細工な試合でも勝ちたいと」。旗は3―0。「井上(康生)コーチから“半端にやったら絶対後悔する”と言われた」と振り返り、銅メダルにも「悔しいのでいっぱい」と涙をこらえた。

 最大のヤマ場は準々決勝、宋大男(韓国)戦。技ありと有効を奪われて迎えた残り30秒あまりだった。組み際の大外刈りで相手を倒し、主審は「一本」のコール。だが、副審2人が「技あり」とし逆転はならなかった。「あれは一本だったと思う」と篠原信一監督は悔しがり「最後まで諦めないで戦った姿勢を見て(西山)将士を選んでよかったと思った」と声を振り絞った。

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2012年8月2日のニュース