中山 世界女王に善戦も2回戦敗退

[ 2012年8月2日 06:00 ]

女子サーブル個人2回戦で米国選手に敗れた中山セイラ

ロンドン五輪フェンシング

 女子サーブル個人を行い、初出場の中山セイラ(28=大垣共立銀行)は2回戦で五輪3連覇を目指すザグニス(米国)に9―15で敗れ、準々決勝進出を逃した。

 五輪3連覇を狙う女王ザグニス(米国)に挑戦者の立場で立ち向かった。女子サーブル個人の中山は1メートル71の長身とリーチを生かした戦いで善戦したが及ばず、初めての五輪を戦い終えると、膝に手を置いてうなだれた。「4年に1度の特別な舞台。もっともっと上を目指したかった」と悔しそうに汗を拭った。

 フェンシング3種目の中でサーブルは突く動作だけでなく、切る動作もポイントになる。手首が柔らかい28歳のエースは「闘争本能をむき出しに戦う自分に合っている」と言う通り、随所に大胆な剣さばきを見せた。五輪初勝利を挙げた初戦はピストに立つと「挑戦者なのでわくわくした」と高揚感を覚えたという。序盤から積極的な攻めでペリュ(フランス)を圧倒。「今後につながる大きな1勝」を手にした。

 この4年間は苦しいことの方が大きかった。それでも「五輪はそれ以上に最高の舞台だった」と笑顔で引き揚げた。

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2012年8月2日のニュース