有村3打差4位に浮上 前向き思考でパット好調

[ 2012年6月17日 06:00 ]

笑顔を見せる有村智恵

女子ゴルフツアー ニチレイ・レディース第2日

(6月16日 千葉県千葉市 袖ケ浦カンツリー倶楽部新袖コース=6548ヤード、パー72)
 有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)が優勝争いに割って入った。18番パー5でイーグルを奪うなど、全美貞(29=韓国)と並んでこの日のベストスコアとなる66をマーク。今季2勝目に向けて通算6アンダーで首位と3打差の4位に浮上した。67で回った姜秀衍(36=韓国)が通算9アンダーで首位に立ち、大江香織(22=フリー)と全美貞が1打差の2位につけた。
【第2R成績】

 そうしようと思わなくても、最後は自然といい笑みが浮かんだ。18番の4メートルのイーグルパット。ジャストタッチでカップに消えたボールを見届けると、有村は何度もガッツポーズして喜んだ。

 「きのうまではグリーンに上がるのが嫌だったけど、やっとパットがかみ合った」。この1カ月の悩みのタネがパッティング。何度もチャンスを逃した初日の夜には、トレーナーに「本当にパター打ちたくない」とグチをこぼした。すると「周りから見ててもそう見えるよ。眉間にしわが寄ってるし、そういう顔をしてる」と伝えられた。

 「いいものまで悪く考えがち」な有村。その会話をきっかけにこの日はポジティブシンキングを心がけた。「グリーンに上がるのが楽しみ、パットを打つのが楽しみ」と自己暗示をかけた。1番で早速3メートルが決まってバーディーを奪うと波に乗った。首位との差は3打に縮まって一気にV圏に浮上。「この数週間のモヤモヤが取り除かれつつある」と先週予選落ちした苦い思いも振り払い、前向きさと自信がよみがえってきた。

 ▼44位・中村香織 初日の終盤からショットがおかしかった。まさか、こんなに曲がるなんて…。(77の大叩きで急失速)

 ▼97位・大西里沙 いい経験になった。ゴルフ5レディースのマンデー予選に出るので、またプロの試合に出たい。(ツアー初出場の16歳アマは無念の予選落ち)

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2012年6月17日のニュース