20歳福田真未 女子が男子大会予選通過

[ 2012年6月17日 06:00 ]

42位タイで堂々予選突破し、笑顔の福田真未

 日本オープンの出場権を争う九州オープンは16日、佐賀クラシックGC(6879ヤード、パー72)で第2日を行い、77で回った福田真未(20)が通算6オーバーの42位で、女子選手として大会史上初めて予選通過を果たした。

 地区オープンとはいえ通算7アンダーの首位に白潟、1打差の2位に小田孔、さらに1打差の3位に諸藤、宮里聖らが名を連ねる。男子ツアーで活躍する選手も参戦する中、20歳の女子プロが快挙を達成した。雨が降り続き、女子では飛ばし屋に入る福田も大苦戦。それでも最終9番の2メートルのパーパットを「ボギーにしたくなかった。気合で入れた」と粘るなど2バーディー、7ボギーでしのいだ。

 過去にはグスタフソン、ウィー、宮里藍が日本の男子レギュラーツアーに挑戦したが、いずれも予選落ち。パワーで劣る女子が予選突破をしたことは地区大会といえども価値がある。福田はこの大会には2年前にも推薦で出場しているが、今大会は予選を勝ち上がって出場した。今後の目標は来季の女子ツアーの出場権の獲得。「こんな経験は女子の試合ではもちろんできません。ツアーやQT(ツアー出場権を懸けた予選会)につなげたい」と意気込んだ。

 ◆福田 真未(ふくだ・まみ)1992年(平4)6月15日生まれ、福岡県福岡市出身の20歳。11歳でゴルフを始め、中学、高校と福岡の名門・沖学園で活躍した。09年から全国高校選手権連覇。10年の国体で2冠。高校卒業後の昨年8月、プロテストに合格し、今季の女子ツアーは予選会124位の資格で出場。7試合に出場し、予選通過は4試合。獲得賞金は177万5000円(87位)。1Wの平均飛距離は250ヤード。1メートル68、58キロ。

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2012年6月17日のニュース