2日で38パット…遼1打及ばず予選落ちにぼう然

[ 2012年6月17日 06:00 ]

予選落ちがよほど悔しかったのか、目に涙をためたまま、青木功氏(左)のインタビューを受ける石川遼

USPGAツアー全米オープン

(6月15日 米カリフォルニア州サンフランシスコ オリンピッククラブ=7170ヤード、パー70)
 15位から出た石川遼(20=パナソニック)は78と大きく崩れて通算9オーバー、73位で1打及ばず予選落ちだった。

 初日とは全くの別人になった。大失速でまさかの予選落ちとなった石川はラウンド後に練習場へと移動する際に、約5分間ぼう然と立ち尽くした。

 「パットがこれだけ決まらなかったことはなかったので、集中するのに苦労しました。グリーン上で戦えなかった」

 13ホールでパーオンしながらパットに泣かされ続けた。3パットは4度。合計では2日目最多の38パットだった。ほとんどのファーストパットがカップに届かず、ショートパットも同様に打ち切れない。序盤の2、3、5番で1メートル前後を外してボギーを叩いた。最終18番(パー4)は4オンしたうえに1メートル強のパットを外してダブルボギー。この1打が響いて初めて全米オープンで予選落ちを喫した。

 今季は毎試合のようにパターを替えた。石川は「毎年、この春先はスイングのことばかりやっていました。それが、パットに集中できている。初めてのことですよ」と前向きに捉えるが、コツコツと積み上げてきた自信は、複雑な傾斜の高速グリーンの前に、もろく崩れ去った。米遠征もあと1試合。来季のシード権獲得に全力を注ぐ。

 ▼123位・高山忠洋 グリーン上に木の影があるとか、日本にない状況があった。(パットに苦しみ06年以来2度目の挑戦も予選落ち)

続きを表示

2012年6月17日のニュース