隼ジャパン快勝3位!五輪出場に望みつないだ!

[ 2011年8月29日 06:00 ]

<日本・台湾>大勝し、笑顔を見せる大神(右から3人目)ら日本代表

バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア女子選手権最終日 3位決定戦 日本83―56台湾

(8月28日 長崎県大村市体育文化センター)
 3位決定戦で、世界ランキング15位の日本は同22位の台湾に83―56で快勝し、来年6月の五輪世界最終予選(開催地未定)の出場権を獲得して、2大会ぶりの五輪出場に望みをつないだ。決勝では中国が65―62で韓国を下して五輪切符を獲得。韓国は日本とともに五輪世界最終予選に回ることになった。

 圧勝劇で五輪出場の夢をつないだ。前日の準決勝で中国に敗れ、目標にしていた今大会での五輪切符獲得を逃してから、一夜明けて迎えた3位決定戦。日本は出だしから足を使った積極的な守備と、持ち味の速攻で台湾を圧倒した。第1クオーターで28―10とスタートダッシュに成功すると、第2クオーターでは36点の大差をつけて折り返し。後半は控え選手中心で戦って83―56と大勝し、最終予選の切符を手に入れた。

 前夜のショックは大きく、大神主将は「きのうは頭が真っ白で何も考えられなかった。眠れなかった」という。それでも「隼ジャパンあきらめるな」と自身のホームページに書き込まれた激励や、会場に招待した東日本大震災の被災地、宮城県女川町の小学生15人の声援を励みに気持ちを奮い立たせた。中川監督は「粘りのある守備と速い攻撃ができた。素晴らしい頑張りだった」と選手たちを称えた。

 五輪への道を閉ざさなかったことと、若手の成長が今大会の収穫だ。故障の多かった1メートル91の20歳、渡嘉敷が初めて主力としてプレーし、高3の長岡も戦力として使えるメドがたった。この日チーム最多25得点をマークした22歳の高田は「(大きい外国選手に対して)今はもう圧倒されることはない」と胸を張った。

 世界最終予選では欧州や米大陸の強豪と対戦する。4年前は突破できなかった。厳しい道のりだが、大神は「もう1回チャンスをもらったわけだから、最後まであきらめずに取り組みたい。必ず五輪切符を手にしたい」と力強く言い切った。

 ▼五輪世界最終予選 ロンドン五輪には10年世界選手権優勝の米国と開催国の英国を含む12チームが出場する。5地区の予選優勝チームが五輪出場権を獲得し、さらに各地区予選の上位12チームによる世界最終予選を来年6月に行い、その上位5チームに五輪出場権が与えられる。アジア以外では欧州が既に地区予選を終え、ロシアが優勝して五輪出場を決め、世界ランキング28位のトルコ、同7位のフランス、同4位のチェコ、同54位のクロアチアが世界最終予選に回る。

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2011年8月29日のニュース