競歩の鈴木8位入賞!ロンドン切符“陸上第1号”

[ 2011年8月29日 06:00 ]

<男子20キロ競歩>8位に入賞した鈴木(左)

陸上世界選手権第2日 男子20キロ競歩

(8月28日 韓国・大邱)
 男子20キロ競歩で鈴木雄介(23=富士通)が1時間21分39秒で8位入賞し、陸上のロンドン五輪代表第1号となった。攻めのレースを結実させた鈴木は「一発やってやろうと強い気持ちだった。最大の目標だった入賞を達成できてうれしい。今の実力で百点満点のレースができた」と喜びに浸った。

 自重する集団から飛び出し、15キロ手前まで先頭で大きくリード。暑さ対策で首を氷で冷やしながらの「独り旅は本当に気持ち良かった」と笑った。終盤失速したが「想定の範囲。前半飛ばして後半どれだけ我慢できるかが勝負だった」と粘り腰で8位の入賞ラインに踏みとどまった。

 初出場の前回は42位と惨敗。石川・小松高時代に全国を制覇し、世界ユース、世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得したプライドを砕かれた。今村コーチが「天才肌」と評するホープは挫折を経て、腕を強く振るフォームに改造し「楽に速く歩けるリズム」をつかんで戻ってきた。

 夢に見た五輪へ。「疲れたときのフォーム修正」を課題に挙げ「ロンドン五輪ではメダルを狙える実力をつけたい」と誓った。

 【男子20キロ競歩】
(1)ボルチン(ロシア) 1時間19分56秒
(2)カナイキン(ロシア) 1時間20分27秒
(3)ロペス(コロンビア) 1時間20分38秒
(8)鈴木 雄介(富士通) 1時間21分39秒

 ◆鈴木 雄介(すずき・ゆうすけ)石川・小松高時代に全国高校総体で優勝。順大では06年世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得し、翌年にユニバーシアード4位。09年世界選手権では42位に終わった。1メートル69、56キロ。23歳。石川県出身。

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2011年8月29日のニュース