故郷で魁皇コール 福岡県民栄誉賞贈呈式

[ 2011年8月20日 16:30 ]

福岡県の小川洋知事(左)から県民栄誉賞が贈られ、笑顔を見せる元大関魁皇の浅香山親方

 大相撲の通算最多勝利を名古屋場所で記録し引退した、元大関魁皇の浅香山親方に20日、福岡県の県民栄誉賞が贈られた。故郷の福岡県直方市の特設会場で開かれた贈呈式では、定員1300人を大幅に上回る市民やファンから、場所中おなじみだった「魁皇コール」が巻き起こった。

 小川洋知事は「不撓不屈の精神でいくつも大記録を打ち立てた。あなたは福岡県民の誇りです」とあいさつし、親方が塩をまく姿を織り込んだ博多織の肖像画を手渡した。直方市も特別市民文化栄誉賞を贈呈した。

 えんじ色の着物姿の親方は「皆さんの応援があったからこそ。長い間本当にありがとうございました」と、はにかみながら声援に応えていた。

 市民やファンは「1047勝 ありがとう! 魁皇関」と書いたうちわを手に集まった。北九州市八幡西区からバイクで駆けつけたという主婦中園カヅ子さん(77)は「新聞記事はすべてスクラップするくらいの大ファンだった。まげが残っている間に魁皇関の姿をどうしても見ておきたくて」と話していた。

 福岡県民栄誉賞が贈られたのは、プロ野球ソフトバンク球団会長の王貞治氏らに続き4人目。

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2011年8月20日のニュース