茶髪にピアス…“チャラ男”田保、手堅く7位浮上

[ 2011年8月20日 06:00 ]

5アンダーと好成績の田保の左耳にはピアスがキラリ

関西オープン第2日

(8月19日 兵庫・小野ゴルフ倶楽部=6920ヤード、パー71)
 茶髪にピアスといういでたちのプロ17年目、田保龍一(36=オークモントGC)が5バーディー、1ボギーの67をマークし、通算5アンダーで20位から7位に浮上した。ネベン・ベーシック(32=オーストラリア)が今季ツアー最高となる61で回り、通算13アンダーで2位に4打差の首位に立った。池田勇太(25=日清食品)は通算イーブンパーの24位に後退した。

 ド派手なウエアにコテコテの大阪弁。異色の輝きを放つ田保は67の好スコアをマークし「満足です。谷口徹より上でしょ。いつもボロカスに言われてるんで」と7歳上のツアー16勝をこき下ろし、報道陣を笑わせた。

 茶髪にピアスというチャラい風貌ながら、ゴルフは手堅い。狭いフェアウエーを攻略するため、1Wは5ホールしか使わなかった。5バーディーのうち3つは第1打で刻んだ。「飛距離が出る方じゃないんでやりやすい」。ツアー競技外だった06年の今大会で優勝しており、シビアな設定は熟知。堅実にスコアを伸ばし、今季10戦目で2度目の予選突破につなげた。

 大阪府内の高校を1年で中退し、奈良のゴルフ場で研修生になった。95年のプロテストに一発合格したが、最高成績は99年の宇部興産オープンの17位で、シードは一度も獲得していない。それでも、ツアーで一花咲かすことを夢見て、レッスンなどで妻と2人の子供を養ってきた。「いろんな人にお世話になっている。活躍して恩返しがしたい」。感謝の思いを胸に、36歳の“チャラ男”が8打差7位から勝負をかける。

 ◆田保 龍一(たやす・りゅういち)1975年(昭50)8月13日、大阪府八尾市出身の36歳。13歳でゴルフを始め、16歳でオークモントGCの研修生に。95年のプロテストで合格し、同期は片山晋呉、宮本勝昌、横尾要。賞金ランクの最高は99年の152位(157万6250円)。ツアー競技外では99年近畿オープン、06年関西オープンで優勝。趣味は映画観賞。1メートル70、75キロ。

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