キンクミ“ケガの功名”2位発進…左大腿痛で「壁」

[ 2011年8月20日 06:00 ]

17番、バーディーパットを沈める金田久美子

CATレディース第1日

(8月19日 神奈川・大箱根カントリークラブ=6676ヤード、パー73)
 金田久美子(22=レプロエンタテインメント)が“ケガの功名”で首位に2打差の好スタートを切った。1番で左太腿を痛めながら7バーディー、2ボギーの68をマークし、5アンダーの2位。藤本麻子(21=フリー)がボギーなしの7バーディーで66を出し、プロ転向後、初めて首位に立った。
【第1R成績】

 異変は1番パー5のグリーン上で起きた。2メートルのバーディーパットのラインを読んだ後、立った瞬間に「ピキッと来た」。左太腿前部に痛みが走った。金田は2オンしながらこのバーディーパットを外してのパー発進。暗雲垂れ込める出だしに不安がよぎったが、快進撃は直後から始まった。

 足を引きずり顔をしかめてのプレーながら、2番で3メートルの下りのパットを沈めると、3番では10メートル、4番では6メートルをねじ込んで3連続バーディー。その後も10番までにスコアを2つ伸ばした。「無理したらおかしくなるかなと思ったけど、スイングの時に左足が痛くて我慢して動かさないようにしたら逆に(左サイドの)壁がつくれた」。飛距離は落ちたが、ショットが安定。ケガの功名でバーディーを量産した。だが、後半は「痛みが治まったと思ったらバーディーが来なくなった」と苦笑いしたように11番で初ボギー。16番もボギーを叩いた。それでも、2つのバーディーも奪い首位と2打差の好位置で第1日を終えた。

 ケガの功名とともに好スコアを支えたのは気持ちの切り替え。ミスをした時には以前は感情を抑えようとしたが、最近は「物に当たるわけじゃないけど、ムカつくだけムカつくようにして切り替えている」。1番の3パットには「ムカついた」というが、感情をはき出したことですっきりと次のホールへ向かえた。

 14日が22歳の誕生日で、大会前夜には21歳の藤本らに4日遅れの誕生日のお祝いをしてもらった。その席で「あしたは7アンダー出そう」などと活躍を誓い合っていたが、第1日は言葉通りに藤本とワンツーを飾った。4月のフジサンケイ・レディースでは21歳でツアー初勝利を挙げた。「22歳はもっともっと頑張りたい」。金田に早くも2勝目のチャンスがやってきた。

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