小田孔明 逃げ切り勝ちでツアー5勝目

[ 2011年5月30日 06:00 ]

<ダイヤモンドカップゴルフ最終日>今季初勝利をマークし優勝カップにキスをする小田孔明

男子ゴルフツアー・ダイヤモンド・カップ最終日

(5月29日 千葉県野田市・千葉カントリークラブ梅郷コース=7108ヤード、パー72)
 チップインイーグルを決めた小田孔明(32=フリー)が逃げ切ってツアー5勝目を挙げた。首位から出ると、1イーグル、4バーディー、4ボギーの70で回り、通算16アンダーで、昨年4月の東建ホームメイトカップ以来の優勝。4打差の2位には横尾要(38=EH)、武藤俊憲(33=赤城CC)が入った。
【最終R成績】

 トドメの一撃は14番パー5で出た。ピンまで残り40ヤードの右ラフ。小田孔はSWを振ると、ボールはそのままカップに沈んだ。「今年最初のイーグルがここで来たか」。チップインで勝利を確信するとそのまま逃げ切った。「耐えるゴルフ。その中で勝てたのは自信になる」。昨年4月の東建ホームメイトカップ以来の優勝に目を細めた。

 強い雨の影響で序盤はショットがぶれた。連続ボギーとした10番終了の時点で藤田とは1打差。だが、ここから心身を鍛えた成果が出た。きっかけは3連覇の懸かった今年4月開幕戦、東建ホームメイトカップだった。予選落ちしたうえに、自ら放った打球に当たった観客が負傷するアクシデントも起きた。大会後に神戸市の一王山十善寺で座禅を組み、観客のケガの回復と自身の優勝を祈願した。住職の尾山宜道氏はアマとして02年のチャレンジツアーに出た経験があり選手の心理状態を熟知。同寺では昨年中盤にパターイップスに悩んだ時も座禅修行している。小田孔は「僕のパワースポット」と話した。

 座禅と並行して今まで以上にトレーニングもこなし下半身が安定。「世界ランクを100位以内に上げたいし(国内)メジャーで勝ちたい」と今週の日本ツアー選手権制覇にも意欲を示した。

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2011年5月30日のニュース