札幌山の手が女子3冠!長岡は決勝最多の50得点

[ 2010年12月28日 18:45 ]

 バスケットボールの全国高校選抜優勝大会第6日は28日、東京体育館で行われ、女子決勝は札幌山の手(北海道)が中村学園女(福岡)を97―59で下して初優勝した。札幌山の手は全国高校総体、北海道選抜として出場した国体と合わせ、3冠となった。

 札幌山の手は2年生エース長岡が、決勝では男女を通じて大会史上最多となる50得点をマークし、高校総体の決勝でも対戦した相手を寄せつけなかった。3位決定戦は東京成徳大高が大阪薫英女学院に66―61で勝った。男子準決勝では、3年連続準優勝の福岡第一が市船橋(千葉)に108―68で圧勝。初優勝を狙う北陸(福井)は京北(東京)を83―75で退け、29日の決勝に進んだ。

 女子決勝は札幌山の手の2年生エース、長岡の独壇場だった。ゴール下で強引にシュートをねじ込んだかと思えば、柔らかなフォームで3点シュートも沈め、一人で何と50点。北海道勢初の高校3冠に輝いたチームの歓喜の輪の中心で、180センチのセンターは「決勝の50点は価値がある」とはにかんだ。
 中でも外でも常に動きながらボールをもらって1対1の状況を増やし、強さと技術で相手のマークを圧倒した。視察した日本代表の中川文一監督は往年の五輪代表を引き合いに出し「萩原美樹子のうまさと加藤貴子の力強さがある。いま代表に呼んでも先発で出られる」と絶賛した。
 札幌・宮の丘中時代は突出した選手ではなかったが、札幌山の手で才能が開花した。上島正光監督は「いずれは日の丸を背負う。特別に大きいわけではないし、将来はシューターもできるように」とボール運びやシュートを徹底的に鍛え、プレーの幅を広げた。
 50得点は、女子では1989年大会の2回戦で加藤(当時神奈川・富岡)がマークした51点に次ぐ記録。U―17(17歳以下)世界選手権でも日本5位の原動力となった逸材は「チームで信頼される選手になる」と一層の飛躍を誓った。

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2010年12月28日のニュース