昇格NTTコム金星!トヨタを撃破 

[ 2010年10月10日 06:00 ]

 ラグビーのトップリーグ第5節は9日、埼玉県営熊谷ラグビー場などで5試合を行い、今季昇格のNTTコミュニケーションズが、トップリーグ4強の一角、トヨタ自動車を13―10で破る金星を挙げた。NTTコムは今季2勝目、トヨタ自動車は今季初黒星を喫した。NECはリコーを22―17で破り、3勝目。三洋電機は近鉄に12―9で辛勝し、唯一負けなしの5連勝として首位を守った。サントリーは今季未勝利のクボタに34―8で快勝した。

 NTTコムのひたむきなディフェンスは最後まで途切れなかった。後半40分、相手の反則でノーサイドを迎えると、黄色のジャージーが拳を突き上げる。大沼監督は「ディフェンスでひたすら前に出ようと話した。気迫で上回った」と喜んだ。
 後半6分の友井川のトライで3点差とした後はトヨタの猛攻を受けた。同20分にはSO君島が10分間退場。象徴的なプレーは14人で戦ったその時間に起きた。ゴール前5メートル。スクラムサイドを突いたトヨタの日本代表No・8菊谷にCTB倉林が果敢にタックルした。
 FBジェラード、CTBウィングの負傷で急きょ今季初先発。「ボクサーがダウンした感じ」でフラフラになったが逆転トライは阻止した。昨年度の日本選手権で17―50と完敗した4強の一角を下したNTTコムに「昇格組」の呼び名は似合わない。

 <トヨタ自動車・中山主将「完敗」>中山主将は「ひと言、完敗」と話したが、ミスと戦術上のこだわりが招いた初黒星だった。FWが優位に立ちながら、雨中でバックスがノックオンを連発。敵陣でPKを得てもPGを狙わなかった戦術も朽木監督は「結果論。チームの強みを出したので間違っていない」と話した。それでも、No・8菊谷は「マイナーチェンジはいつでもできる。シーズン前半なので決めたことをやり通すのはいいこと」と前向きだった。

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2010年10月10日のニュース