あきらめなかった遼…最後に気合の巻き返し

　【キヤノン・オープン】逃げる横田との差が一時は５打まで広がったが、石川は粘った。「あきらめちゃいけないと言い聞かせた。１８番にはたくさんのギャラリーが待ってくれている」。最後の６ホールで５バーディーを奪ってみせた。

　差を３打に詰めて迎えた１８番（パー４）。フェアウエーから「カップを狙って打った」第２打は、ぎりぎり手前に落ちてピンをかすめた。イーグルこそならなかったが客席をどよめかせて、バーディー。「優勝できなかったことは悔しいが、盛り上がったのは楽しかった」と笑った。
　２季連続賞金王を狙う上で単独２位の賞金１５００万円の上積みは大きい。４日間連続６９と、高いレベルの安定感も示した。「これからの自分が楽しみになる１週間だった」。気分を良くして１４日開幕のビッグイベント、日本オープンに挑む。