北島 世界記録肉薄 実況アナ 声上ずらせ興奮!

[ 2010年8月20日 08:58 ]

男子100メートル平泳ぎ予選 ターンする北島康介。59秒04で決勝に進出

やっぱり役者が違う 北島「1分を切ったのは高く評価できる」

今季世界最高で決勝「まだ力があることを証明できた」

 【パンパシフィック選手権】男子100メートル平泳ぎ予選。50メートルを折り返したあたりから、会場の実況アナウンスが「速い」と何度も声を上ずらせ興奮した。昨年、リカードが高速水着で出した世界記録に0秒46と迫る好タイム。北島は「十分過ぎる予選。自分の力を証明できたかな」と言って胸を張った。
 力強く水を切り裂き、滑らかに加速した。無冠に終わった4月の日本選手権以降の課題だった「腕と脚のバランスがかみあっていた」という。拠点の南カリフォルニア大は腕のかきの練習が多いが「それだけじゃ勝てない。力強くかくと、けりが浅くなる」。腕の力を抜き、武器のキックを効かそうと工夫を重ねた。
 現在北島を教えるサロー・コーチは「今の彼は泳ぐことを過去のどの時よりも楽しんでいる」と指摘した。日本とは異なるカリフォルニアの開放的な環境で「自分の記録を超えたい」「技術の探求は尽きることがない」と純粋な気持ちで水泳に取り組んできた。
 元教え子のレースを見た日本代表の平井ヘッドコーチは「やはり日本のエースは北島。格が違う」とうなった。第一人者は「周りがどうこう言おうと、僕は楽な気持ちでいこうと思う」。期待が高まる決勝に向け、再度自然体を強調した。(共同)

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2010年8月20日のニュース