沖学園・福田、1打差逃げ切り!藍以来の連覇

[ 2010年8月8日 06:00 ]

高校女子個人の部を連覇した沖学園・福田真未はホールアウト後、笑顔でVサイン

 スポニチ主催文部科学大臣杯争奪平成22年度全国高等学校ゴルフ選手権第54回個人の部、全国中学校ゴルフ選手権第54回個人の部最終日は7日、高校男子=茨城県常陸大宮市 静ヒルズカントリークラブ(6960ヤード、パー71)中学男子=茨城県笠間市 宍戸ヒルズカントリークラブ(6821ヤード、パー72)高校・中学女子=同(6341ヤード、パー72)で行われ、高校女子は初日首位の福田真未(福岡・沖学園3年)が72で回り、通算5アンダーで01、02年の宮里藍以来となる2連覇を飾った。高校男子は竹安俊也(茨城・鹿島学園3年)が通算7アンダーで逆転優勝。中学男子は伊藤誠道(神奈川・湘洋3年)が通算10アンダー、中学女子は篠原真里亜(福岡・沖学園2年)が通算3オーバーで、それぞれ優勝した。

 真夏の太陽が照りつける中、福田がし烈な戦いを制した。通算5アンダーで2位に2打差をつけて迎えた最終日。スコアを2つ落とし、12番で通算4アンダーに伸ばした同組の比嘉真美子(沖縄・本部2年)に一時は逆転を許した。
 「前なら逆転されると自信をなくしていたけど、きょうは最後までリラックスして粘り強くやれました」。14番のバーディーで首位に並ぶと、17番パー5で勝負に出た。7メートルの上りのバーディーパット。「相手は残り4メートルくらい。先に打つので、プレッシャーをかけるためにも“絶対に入れる”って強い気持ちで打ちました」。迷いなく振り抜くとボールはカップに吸い込まれ、そのまま1打差で逃げ切った。
 高校女子個人戦では平瀬真由美が85~87年、福嶋晃子が89~91年に3連覇を達成。2連覇も71、72年の吉持姿子、79、80年の中田朱美、01、02年の宮里藍に次いで4人目となった。「連覇はきょうになってから意識しました。宮里さんは人間的にも尊敬できる選手だし、うれしいです」。宮里とは昨年6月の日本女子オープンでロッカーが近く、あいさつを交わしたことがあるという。「アマチュアの私にもきちんとあいさつしてくれた。インタビューの受け答えとかも勉強になります」。11月には2011年度プロテストの1次予選に挑戦する予定。「ゴルフはもちろん、謙虚に礼儀のあるゴルファーになりたいです」と話す、さわやかなニューフェースの活躍が楽しみだ。

 ◆福田 真未(ふくだ・まみ)1992年(平4)6月15日、福岡県生まれの18歳。小5でゴルフを始め、沖学園中3年からナショナルチーム入り。5月に九州女子アマで優勝。1メートル68。ドライバーの飛距離は250ヤード。

 <高校女子 竹安、パットさえて逆転V>3打差の6位から出た高校男子の竹安は10番からの3連続バーディーで勢いに乗った。「あまり得意ではないパターが入りだしてくれたので不安がなくなりました」。17番で2メートル、18番でも8メートルのバーディーパットを沈めた。「パットさえ入ってくれたら勝てる、と信じていたのでうれしい」。2位に3打差をつけての優勝。兵庫・宝塚から茨城・鹿島学園にゴルフ留学してつかんだビッグタイトルに「ものすごく自信になります」と答えた声が弾んでいた。

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2010年8月8日のニュース