“格落ち”ですが…日本、2年ぶりに米国撃破

[ 2010年8月8日 06:00 ]

 女子ソフトボールの国際大会「ジャパンカップ」(スポーツニッポン新聞社後援)第2日は7日、宮城・仙台市民球場で行われ、日本は8連敗中だった宿敵・米国に3―1で勝った。4回に敵失で逆転した日本は、染谷美佳(27=デンソー)―山根佐由里(20=トヨタ自動車)のリレーで米国の反撃を封じた。米国戦の勝利は08年北京五輪決勝以来、約2年ぶりとなった。

 快音でなくても、勝利は導ける。1点を追う4回、2死一塁だ。9番・溝江が7本のファウルで粘り11球目で四球。続く狩野も9球粘って四球を選んで満塁。ここで河野の遊ゴロが失策を誘い、一挙3点を挙げて試合をひっくり返した。前日は出番がなかった溝江は「自分の役割はつなぐこと。なんとしても塁に出ようと思った」と執念での出塁を強調した。
 北京五輪決勝の後、米国には8連敗中だった。今回の米国はベンチ入り17人のルールにもかかわらず、14人で来日。五輪戦士もいない“格落ち”だけに、負けるわけにはいかなかった。「正直、なめんなよ、と思っていた」と溝江。先発した染谷は「パワーヒッターばかりじゃないから、攻め方を考えた」と5回1失点の内容に満足顔だった。
 8日の米国戦、台湾戦に4大会ぶりの優勝が懸かるが、斎藤監督は「これまで負けてきたことが力になった。あした(8日)はすっきり勝ちたい」と言葉に力を込めた。

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2010年8月8日のニュース