木瀬部屋力士 29日にも転籍先決定

[ 2010年5月29日 06:00 ]

 過去の名古屋場所で転売禁止の維持員席を木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)らが暴力団関係者に手配した問題で、27日の理事会で出羽海一門の預かり処分とされた木瀬部屋に所属する親方、力士らの転籍先が、29日にも決定する運びとなった。

 この日は木瀬親方から協会への連絡はなかった。ただ、協会は早急な対応を求めており、武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)も「あしたにも決まるんじゃないか。本人と弟子とで話し合って決めてほしい」と話した。29日に東京・両国国技館で行われる元大関・出島(現大鳴戸親方)の引退相撲では出羽海一門の親方が勢ぞろいするため、最終的な話し合いが行われる見込み。転籍先は北の湖部屋が最有力とみられている。出島の引退相撲には木瀬部屋からは十両・臥牙丸、徳真鵬、清瀬海の3力士が出場する。

 ≪臥牙丸ら戸惑い…≫木瀬部屋が事実上の閉鎖に追い込まれた木瀬親方は終日、東京都墨田区の同部屋にこもったままだった。部屋関係者は「親方は体調を崩している。何も決まっていないと思います」と明かし、同部屋所属力士らの転籍問題に進展がないことを強調。また名古屋場所での新入幕が確実な同部屋所属の臥牙丸は3階ベランダから両手を上げて戸惑いのポーズを見せ、「(親方から)何も聞いてない。(どこの部屋に行くかも)分からない」と話した。

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2010年5月29日のニュース