日本女子 中国に敗れ3位に終わる

[ 2010年5月29日 22:29 ]

女子準決勝 丁寧に逆転で敗れた福原愛

 卓球の世界選手権団体戦は29日、モスクワで行われ、日本女子は準決勝で8連覇中の中国に中国に0―3で敗れ、5大会連続の3位が決まった。日本は第1試合で福原愛(ANA)が、丁寧に2セットを先取しながら、3セット連続して落とし2-3で敗れた。第2試合も平野早矢香(ミキハウス)が劉詩ウェンに1-3で敗れ、後がなくなった。第3試合の石川佳純(ミキハウス)は0-3のストレート負けを喫した。

 日本女子にとっても中国の壁は高かった。0―3で決勝進出を阻まれた。
 先手を奪いたかった第1試合で福原が対戦したのは、日本が警戒していたサウスポーの丁寧。昨年、福原と平野が1度ずつ対戦し、完敗していたからだ。
 福原は対策を練っていた。サーブで崩して相手のバックを攻め、第2ゲームまで連取。だが、ここからリズムが崩れ、3ゲームを巻き返された。手痛い1敗を喫した。
 第2試合の平野は世界ランク1位の劉詩ウェンを相手に、緊迫したラリーからフォアを打ち抜く強気の攻めで第1ゲームを奪った。だが、ラリーのスピードがもう一段上がったときの威力は、相手の方が上だった。
 日本女子は5大会連続でメダル獲得を果たし、世界のトップ集団に位置する。だが、頂点に立つ中国との差は依然、大きい。

 ▼福原愛の話 あと一歩。実力の差です。中国選手とやる時は攻めと守りの判断が必要。少し攻めすぎた。自分が2勝できれば中国にもっと近づけると思う。

 ▼平野早矢香の話 相手を崩し切れなかった。第1ゲームはサーブが効いたけど、後半は慣れられた。もっと戦術、ボールの変化をつけられるようにならないと勝てない。

 ▼石川佳純の話 自分のパターンで攻められなかった。相手はドライブにパワーがあり、ラリーに安定感があった。韓国戦にも勝てて、前回のメダルよりもうれしい。

 ▼村上恭和・日本女子代表監督の話 試合の終盤になると中国はラリーが強かった。戦い方次第では2年後のロンドンではチャンスがある。韓国も破ったし、収穫のある大会だった。

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2010年5月29日のニュース