「僕は木瀬親方の弟子」力士、複雑な表情

[ 2010年5月29日 18:46 ]

 暴力団関係者の観戦問題が原因で閉鎖となり、北の湖部屋へ移る木瀬部屋の力士たちは29日、東京・両国国技館で行われた大鳴戸親方(元大関出島)の引退相撲に参加し、そろって複雑な表情を浮かべた。

 グルジア出身で来場所の新入幕が確実な十両臥牙丸は「最初に(閉鎖を)聞いた時はショックだった。僕は木瀬親方の弟子。部屋が変わっても最後まで面倒を見てくれる」と、自身があくまで木瀬部屋力士という自覚を口にした。
 木瀬親方(元幕内肥後ノ海)の日大相撲部の後輩で、2年前に木瀬部屋初の幕内力士となった十両清瀬海は「親方を信用しているし、またいつか戻れることを信じている。ちょっと長い合宿生活と思って勉強したい」と神妙な口調。十両徳真鵬は「自分が強くなることが一番の恩返しになる」と気丈に振る舞った。
 横綱白鵬は「強くなりたい一心で角界に入ったのだから、自分のいいものを出し切ればいい」とエールを送った。
 この日は出羽海一門を代表し、出羽海親方(元関脇鷲羽山)から同一門の部屋持ち親方に対し、今回の騒動についての説明が行われた。

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2010年5月29日のニュース