真央に追い風!最高難度ジャンプの価値見直しも

[ 2010年3月3日 06:00 ]

 ルールも浅田に味方しそうだ。関係者によると、国際スケート連盟(ISU)は、今回の五輪の結果を受けて採点規則を改正する可能性があるという。男子で4回転を回避したライサチェク(米国)、女子でトリプルアクセルを計3度も成功させた浅田を押さえてキム・ヨナが金メダルを獲得したことで、最高難度のジャンプ成功の価値を見直す動きが出ているという。

 22日にトリノで開幕する世界選手権で早速話し合われる予定で、早ければ来季から新規則が導入される。詳細は不明だが、4回転と、女子のトリプルアクセルの基礎点アップや、出来栄え評価(GOE)や演技点に反映させる方法が予想される。
 最高難度のジャンプの評価の低さは、以前から指摘されていた問題だった。五輪期間中に男子銀メダルのプルシェンコ(ロシア)が指摘したように、最高難度のジャンプを跳ぶ技術がない選手が優勝できる採点規則は、ジャンプ技術の進化を止めるという理論だ。
 フィギュアの歴史では画期的ともいえる女子のトリプルアクセル3度成功が、バンクーバー五輪では金メダルに結び付かなかった。多くの人が見る五輪で、採点の分かりにくさを露呈したという指摘もある。五輪終了後というタイミングもあり、ISUも規則改正を見直す可能性が高く、ソチ五輪へ動きだした浅田にとっては大きな追い風になりそうだ。

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2010年3月3日のニュース