人命救助の高校生 杉本が春日野部屋に入門

[ 2010年3月3日 06:00 ]

 2月20日に京都府内で起きた住宅火災で友人と協力して2階に取り残された4歳男児を救出し、府警から感謝状を贈られた京都・鳥羽高3年の杉本亨光(18)が大相撲の春日野部屋に入門。2日、大阪・交野市の同部屋でプロ初稽古を行った。杉本は6日に行われる春場所(14日初日、大阪府立体育会館)の新弟子検査を受ける。

 この日は兄弟子に胸を借りて10番ほどぶつかった。小学6年から相撲を始め、全国レベルでも活躍しており「プロは厳しいけど早く慣れるように頑張りたい」と声を弾ませた。
 火災では2階の小窓から顔を出して泣きじゃくる男児を発見し、1階の窓のひさしに足を掛けて登り、手を伸ばして救助。兄弟子から「自分が危ない時も頼むな」とからかわれる場面もあった。「目標は(先輩の)栃煌山関。プロの世界でも賞状をもらえるように頑張りたい」。朝青龍不在の角界で“救世主”を目指す。
 ◆杉本 亨光(すぎもと・なおみつ)1991年(平3)8月8日、京都市伏見区生まれの18歳。小6から地元の相撲クラブで相撲を始め、嵯峨中では近畿大会で団体V。鳥羽高では昨年の国体で団体4位の成績を残した。今年2月20日に人命救助で京都府警山科署から感謝状を受け取る。1メートル78、95キロ。血液型B。得意は右四つ。家族は母と兄、姉、弟。

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2010年3月3日のニュース