カド番大関…魁皇もいきなり試練のカード

[ 2009年1月10日 06:00 ]

 【大相撲初場所】初場所に進退をかけるカド番大関の魁皇が9日、東京・墨田区の友綱部屋で高見盛と16番取るなど、約1時間半しっかりと汗を流した。報道陣に口を開くことはなかったが、稽古中には若い衆と談笑するなど表情は明るかった。

 ただ、置かれた状況は極めて厳しい。九州場所で「左上腕筋挫傷および右下腿筋挫傷で約4週間の安静加療が必要」と診断され途中休場。以来12月26日までまわしを締めたことはなかった。7日の稽古総見は欠席し、関取と稽古したのは8日が初めて。この日の決まり手も寄り切りが多く、左腕をかばって投げは打たなかった。
 初日は先場所10勝と好調の雅山、2日目は上位キラーの異名を取る安美錦と対戦する。「負け越せば引退」を明言している36歳のベテランが、序盤から大きな試練を迎える。

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2009年1月10日のニュース