顔もサイズも取り口まで同じ「同じもの食ってるから」

[ 2009年1月10日 07:25 ]

新弟子検査を受検した双子の小笠原将匡(右)、将吏兄弟。中央は貴乃花親方

 顔がうり二つならば体のサイズも全く同じ。相撲の取り口までがほとんど一緒だという。大相撲の貴乃花部屋に入門した双子の小笠原将匡、将吏兄弟は、初場所(11日初日・両国国技館)の新弟子検査で体格検査を通過。内臓検査を合格すれば、初場所の前相撲で初土俵を踏む予定だ。

 身長173センチ、体重123キロ。全く同じ数字に検査場はどっと沸き、兄弟は「同じものを食ってるもんな」と、そっくりな顔を見つめ合った。
 埼玉県越谷市出身の2人は小学5年から相撲を始めた。茨城・東洋大牛久高3年の昨夏に行われた全国高校総体で、団体初優勝に導く活躍を見せた。「ずっと前からプロでやりたかった」と将吏は言い、入門先は父・雄二さんの勧めで決まった。兄弟は「親方はすごく優しくて、熱い人。何とか期待に応えたい」と口をそろえた。
 期待の新弟子の入門に貴乃花親方(元横綱)は「しぶとくて、面白い相撲を取れる力士に鍛え上げたい」と話す。あまりにも似通う容姿には「最初は見分けがつかなくて。けいこ場で裸を見ると、ほんの少し違うんです」と苦笑した。
 体は小さいが、相手の懐に入って前に出る相撲が両力士の持ち味だ。「なるべく早く番付を上げ、いけるところまでいきたい」と小笠原兄弟。史上初の双子関取を目指して出世レースが始まった。

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2009年1月10日のニュース