ドライバー破壊何の!三塚 首位発進

[ 2008年11月1日 06:00 ]

10番、ティーショットを放つ三塚。新しいドライバーを使ってラウンドした

 女子ゴルフツアーの樋口久子IDC大塚家具レディース第1日は31日、埼玉県飯能市の武蔵丘ゴルフコース(6561ヤード パー72)で行われ、三塚優子(24=フリー)が今季2勝目に向け、3アンダーの69で首位発進した。長年愛用してきた1Wが割れるアクシデントにもめげず、急ごしらえの1Wに悪戦苦闘しながらも何とかスコアをまとめた。今季初優勝を狙う横峯さくら(22=エプソン)は5番パー4で8打を叩いてつまずいたが、1アンダーの71まで盛り返して2打差の9位につけた。

【第1R成績


 同じクラブのはずなのにやっぱりどこかが違う。1Wは右へのミスが続き、右を嫌がると今度は左に曲がった。途中からは飛ばすことより正確性を重視し、スイングを小さくして何とか対応。ビッグドライブが持ち味の三塚だけに「イライラはないけどモヤモヤって感じ」と首位発進にも不満が残った。

 思いがけないアクシデントは前日のプロアマ戦で起きた。ラウンド中に1Wのクラウン部(ヘッドの上部)に一筋の亀裂が入った。先週の試合から飛距離が落ちて「連戦で体が疲れてるせいかな」と考えていたが、問題は肉体疲労ではなくクラブの金属疲労にあった。

 プロならば1年もたたずに新調するところを1年半使い続け、得意クラブだけに練習場で1日300球打つことも。また、1Wでミスをするとクラブを地面に叩きつける悪いクセもあった。高校時代はジムに通いつめ、今は270ヤードをかっ飛ばす三塚のパワー。それを受け止め続けた相棒はついに天寿を全うした。

 過去にも1Wを2本割った“実績”があり、別メーカーの高反発1Wを使った時にはわずか3日で壊れたという。とはいえ、球をヒットするフェース部が割れることはあっても、クラウン部が割れるのは普通は考えられないこと。三塚にとっても初めての経験だった。

 新しい1Wはすべてを同じスペックでつくったが、どうしても個体差が出るという。この日は右へのミスが頻発したため、ホールアウト後の練習場では再び同スペックの別クラブに交換し、2日目に向けてある程度の手応えは得た。「守るのは合わないし、ガンガンいくのが私のゴルフ」。自分らしいプレーで今季2勝目を勝ち取るには、新しい相棒とのフィーリングがカギを握る。

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2008年11月1日のニュース