米2大会で4連覇!ウッズ記録ずくめV

[ 2008年1月29日 06:00 ]

 米男子ゴルフツアーのビュイック招待は27日、サンディエゴ(米カリフォルニア州)のトーリーパインズGC(パー72)で最終ラウンドを行い、首位でスタートしたタイガー・ウッズ(32)は5バーディー、4ボギーの71で回り、通算19アンダーの269で今季初勝利を挙げた。00年から03年までのベイヒル招待に続き、米ツアー史上初めて2大会での4連覇を達成。歴代4位のアーノルド・パーマー(78)に並ぶ通算62勝目も記録した。2位は67とスコアを伸ばし、通算11アンダーの277を記録した今田竜二(31)。丸山茂樹(38)は75で通算2オーバーの37位だった。

 最終18番。約3メートルのバーディーパットを沈めると、ウッズはパターを持つ左手を掲げ、そのまま右手を上げて悠々とギャラリーに応えた。2位の今田に8打差をつける圧勝。史上初の2大会での4連覇の偉業も当然と思えるほど、余裕の笑顔を見せた。
 「きょうの目標はアンダーパーで回ることだった。十分なリードがあったのでこのスコアで勝ててよかった」
 2位に8打差をつけてスタートし、13番までに4バーディー、1ボギーと順調にスコアを伸ばした。圧巻は11番パー3。約15メートルのラインを読み切ってバーディーを奪い、観客をどよめかせた。14番から3連続ボギーと乱れたが、71できっちりスコアをまとめた。
 今季は大きな目標を掲げている。マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの年間グランドスラム達成だ。ウッズが年間グランドスラムに最も近づいたのがマスターズ以外の3大会を制覇した00年。しかし、その当時よりも「かつてないほどショットがいい。すべてがよくなっている」と進化を実感している。ジュニアで慣れ親しんだビュイック招待のコースは、6月の全米オープンの舞台でもある。試金石ともなる大会で他を寄せつけない強さを見せたのは大きい。
 通算勝利数で並ばれたパーマー氏は「まだまだ勝つことを確信している。疑いの余地はない」とエールを送った。記録ずくめで終えた今季初戦。08年ウッズは、いくつの勲章を手にするのだろうか。

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2008年1月29日のニュース