日本女子 大差で韓国に敗れる

[ 2008年1月29日 20:57 ]

ゴールを決める田中(中央)

 やり直しとなったハンドボールの北京五輪アジア予選は29日、東京・国立代々木競技場で女子を行い、日本はアテネ五輪銀メダルの韓国に21―34で完敗し、今回の再予選での五輪出場権獲得はならなかった。

 日本は世界最終予選(3月・開催地未定)に回り、1976年モントリオール五輪以来2度目の五輪出場を目指す。
 日本は出だしからミスが目立った。6連続失点し、韓国のパワーとスピードに押されて前半を12―18とリードされ、後半もミスから速攻を次々に決められた。この試合前まで4勝35敗1分けと大きく負け越し、五輪で過去2度優勝の実績を持つ強豪に圧倒された。韓国は五輪出場権を獲得した。
 再予選は国際ハンドボール連盟の管轄下で行われ、審判員2人はデンマーク人が務めた。30日には同競技場で男子の日本―韓国を行う。

 <ビッグ谷口5点も…>谷口はチーム一の長身を生かしたプレーで5点を奪うなど気を吐いたが、勝利に結びつかなかった。試合後は「自分のプレーはよくも悪くもなかった」と敗戦にさえない表情だった。
 見せ場はあった。相手守備陣に当たり負けせず、体格を生かした強引なシュートを成功させた。ドイツのチームで自分より大きな選手と対戦し、磨いたプレーだった。
 昨年の世界選手権でふがいなかったと自分を責め「この予選は何とかしたかった」と意気込んだが、五輪切符獲得は持ち越しとなった。

 ▼佐久川ひとみの話 非常に残念。前半から守りが消極的になって攻め込まれ、波に乗れなかった。みなさんの(応援の)力をパワーに変えたかったが、負けてしまって申し訳ない。何が悪かったのか見直して世界最終予選に臨みたい。

 ▼市原則之・日本ハンドボール協会副会長の話 (審判員は)よかった。安心して試合を見られた。日本の実力は韓国の6割。これだけのファンが足を運んでくれてありがたい。

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2008年1月29日のニュース